gutjare deutscher wine

ドイツワインにも良くできた年や不作だった年がありますが、作り手によっては不作年と言われながらも
非常に良くできたワインも多々見受けられます。
また良年であっても熟成していく過程において特徴を失っていくものもあります。
このページではテイスティングの感想も併記してお伝え出来ればと思います。

2011年

2011年収穫までの天候状況
今年も5月頃から数日おきにドイツ・モーゼル地方の天候をチェックしています。
どちらかと言えば今年も冷夏で曇りや愁雨が多くて平年より日照量が少ない様に思われます。
冬は厳しく気温もかなり低めで春もこの影響が出ていたと思います。
発芽・開花共に約1週間遅れでこの状況のままで収穫時期までいったようです。
カビネット以上の解禁は来年のため新酒到着は早くても春以降なのでそれまでは詳しいレビューは控えます。

ボージョレーヌーボーの試飲感想(11/17)

いつもによって ルイ・ジャド を1本買って試飲しています。(その他はデパートの試飲)
ルイ・ジャドのボージョレーは普通の物よりは良く出来ていま
果実味は去年よりさらに細くなっています、酸が少し尖り気味ですがバランスは保たれいます。。
葡萄の選別は良くされていますが、雨が多かったせいか果実がかなり水ぶくれしている様に思えます。
タンニンの粒が去年よりも大きいみたいで少し舌の上でのざらつき感が有ります。
ガメイ種特有芳香もすこし薄目で赤紫の出具合も薄いです。

醸造所の努力の跡が良く伺えますがこうもなるとちょっと難しいのではと思えます。
(感覚的には2005年のものに比べて50%程度の出来)
今年は安売りの物はさらに安く、そうでない所は高級化(ジャドの様に選果する)して2方向にはっきりとした価格帯が分かれています。
こういうお祭り的なワインでさえ2極化の方向は避けられない時代になっていくのでしょうか。


2010年

今年は冬が長めで雪解けも遅く発芽・開花・結実も約2週間ほど遅れています。5月は気温が低くて成長が遅れましたが、
それを過ぎると急に暑くなり成長の遅れを少し回復させています。但し遅霜が少し出ていました。
今年の夏はやや涼しく天候不順で雨が多かったと思います。30度を超える日は殆ど無かった様に思います。
ロシアでは記録的大暑でしたがポーランド南部より西側は反対に冷夏気味の模様で冷夏対策の剪定をしていれば
大きな影響は少ないと思われますが、収穫は去年と同じくらいの時期(2〜3週間遅れ)と思います。

今年の異常気候について
今年の夏は日本では非常に暑かったのですが、ヨーロッパはポーランドより北東はとても暑かったのですが南西部においては
冷夏気味でした。ドイツでは夏は30度を超える日が数える位で曇りとにわか雨が良く降っていた模様です。
現地の写真を見る限りブドウの粒が普通よりも大きく育ち水をよく吸っていると思われます。
異常気象の主な原因は偏西風の蛇行でヨーロッパでは通常より北東にずれて乾いた空気がロシア南部・ベラルーシに
暑い空気の塊が出来その反対側は冷たい空気の塊が出来たためでした。
日本も普通ならヒマラヤ山脈に当たって二つに分かれる所が南側にずれて蛇行したためにご存じの猛暑となりました。
(それでパキスタンが大洪水になったのは丁度偏西風の風がヒマラヤの西に当たって大量降雨となったためです)
当然日本の果実は出来不出来の極端性が出ており梨は完全に不作でしたが日本のブドウは良年となりました。

ボージョレーヌーボーの試飲感想

いつもによって ルイ・ジャド を1本買って試飲しています。
去年よりさらにユーロ安ですので価格設定が去年より低くより気軽に楽しみました。

他のボージョレーに比べてかなりマシというより雲泥の差が有ります。
かなりの房選りをしている模様です。
これだけの物を悪い年に良い物を作ると言うのは口で言うのは易しいのですがその努力は並大抵では出来ないはずです。
ガメイ種特有の果実味や酸味はしっかりしており色調も薄いとは言え紫ぽっさもちゃんと有ります。
欠点としてはややタンニンの粒が大きくなっていてシルキーさにやや欠ける位で
この年においてこれだけの物を持って飲めれば幸せでは無いかと思います。

逆の考え方として今まで(2001〜2005)のが出来としては良すぎたという事になります。2006年からは一貫して下り坂です。
今年は上記の予想が完全的中して、果実味さえ残すことが出来なかった所が非常に多いです。
デュブッフもお話しにならない感じでしたしビショーもほぼ同程度です。

全体的には雨で薄められたという感じがピッタリ来ます。マコンもかなり痩せて薄っぺらい感じです。
多分果実重量は有ったと思いますが果実味が命のボージョレーに於いては致命的だと思います。

以上の事から今年のワインは選別を相当厳しくする必要が有ると思います。
ちゃんと毎年良い物を出している所は多分それなりの仕上げをしてきますが、安いからと買ってしまうと後年後悔する事になると思います。
(昔ながらの遅霜や冷害対策が今年には絶対的に必要だったはずで予想出来ていれば大きなリスクはそれほど背負っていない)
数年すればこの年の物が出回りますがその時になれば再評価を行いたいと思います。

不作の年に有る程度の質の低下を防止するやり方
基本的にはブドウの木はある一定以上降雨に対しては脆弱で水分を吸い上げた先は果実に溜まる様になっています。
水分に拠って果実の粒自体が大きくなってしまうので果皮が薄くなり香りのエッセンス部分が無くなり赤品種は色調も
薄くなってしまいます。これをそのまま収穫して醸造した場合には糖度も果実の濃縮感も無いという事になって価値は低下します。
そこでこの様な年になった時はまず未熟な物を先に外しておく事(未熟選果)をしておきます。
それで普通は機械収穫しますがその時に見た目に悪い部分(ブドウの房の下側)を手選果で切ってから絞り器にかけています。
こうすることに拠って有る程度の質の低下を防いでいる事が多いのです。
ブドウの一番の芳香と色調が出るのはいわゆる肩の部分ですからその部分だけ使えばよいという方向です。
この場合外した物は1つにまとめた上で別に絞って他の物に使ったりしています。
手選果だけでなく収穫自体を手作業で行っている所は収穫の時に切ってそのまま畑に置いておく事で来年の堆肥とします。

アイスワインにはチャンスの年

今年のブドウに関しては不作で有った分アイスワインに挑戦出来る余地が残ります。果たして12月初旬の寒波で最大−20度以上に
下がりましたので夏以降にアイスワイン用とした畑は良い物が出来る可能性が有ります。これも数年を経てからで無いと出ないので
それまでのお楽しみにはなると思います。


2009年

冬はかなり厳しく寒波がたてつづけに襲来して発芽が遅くなると心配されましたが、3月末から一転して温暖となり
発芽は例年よりも早くなりした。その後は順調でしたが開花時期に天候不順の期間が長くなったため一部で結実不良が有ります。
夏は暑いですが、短かった様で成熟度は平年並みと思われます。総じて出入りの激しい年で気を遣った年と思います。
収量は去年よりも平均2〜3割減で果実の凝縮感も選別しないと余り見られないと思います。
毎年申し込んでいる3本のブドウ木(ヘレンベルガーホーフの企画)で6月にきたものは収穫をギリギリまで遅らせるて
収穫するシュペートレーゼが届きました。通常より2週間程度遅らせていてその分の凝縮感は出てきており、事前に有る程度は
摘果していて結実後の剪定が効いている様です。出来映えは平均以上の良い物ですが、少しだけ酸落ちが始まっており
いわゆる良年の長熟品では有りません。どちらかと言えば短命だと思います。このタイプは若飲みには良いと思いました。

ボージョレーヌーボーの試飲感想

いつもによって ルイ・ジャド を1本買って試飲しています。
去年よりは対ユーロ安ですので価格設定が去年ほどでなく気軽に楽しみました。
ルイ・ジャドのボージョレーは良く出来ています。但し果実味はやはり薄い感じですが、酸が良く残っている為にこれを補って
バランスの良い仕上がりになっています。試飲から感じられる事は葡萄の選別をよくしている上に成り立っているという思いで
醸造所の努力の跡が良く伺えます。店頭では他の物(ジョルジュ・デュブュフ)はかなり痩せた感じがしました。
ヴィラージュはかなり選別をかけている模様ですが、ガメイ種特有の果実感は有りません。平年よりは2ランクほどは落ちています。
マコン・ヴィラージュもかなり痩せた感じがして果実酸も少し尖った感じでした。

今年は格安のボージョレーがスーパーに出回っていますが、これは7月の段階であきらめた個人農家が投げ売りをした結果
大量に出てきた模様です。(ボージョレーの葡萄農家は自分達ではワインを造らず収穫した葡萄を醸造をするネゴシアンに売りますが
不作予想の時はいつも売っている所が引き取らない事が有るためにブローカーが走り回って買い漁る年があり多分これが出てきた物)
通常はこの様な2級落ちはアメリカのスーパー等では良く売られているが日本では初めてなので驚愕の目で見られています。
試飲では問題外でした。(アルコールと色が付いた水みたいな感じです・果実という感覚が少ない)
価格競争だけのワインはやはりそれだけの価値しか無いという結論です。

全体感想としてはやはり上の文章の予想とほぼ変わらないと思います。


2008年

2008年は少し早めの発芽・開花・結実となっていましたがそれ以降の天候が不順だったために発育不良も一時期は危惧されましたが、
夏前あたりから天候も回復して比較的夏の降雨量が少ない事もあったため全体としての収量は少なめでしたが、逆に果実味の凝縮感が
見られます。ボージョレーヌーボーを飲んだ感想としては醸造所に拠ってかなりの差異が見られます。
ジョリュジュ・デュブィュフ(ボージョレーヴィラージュ)はタンニンが強く出た反面粉っぽい感じ(なめらかさに欠ける)印象を受けましたが、
マコンヴィラージュは非常に良い出来で酸も割合しっかりめでした。
私自身はルイ・ジャドをいつも基準として1本買って飲みましたがこれはかなり出来が良い部類に入っていると思います。
果実酸が少しだけ薄い感じですが果実味はいつもよりかなり濃い様に思います。
(醸造所として150周年という事でいつもより良い物にしようという意気込みが感じられました)
この感じならブルゴーニュのモンラッシェムルソーは若くても十分に楽しめる年と思います。
来夏くらいにはこの年の物が店頭に並ぶと思いますのでその時に感想を書き直しをしたいと思います。

上物では有りませんが、ドミニク・ロランのブルゴーニュを現在飲んでいます。
このくらいの醸造所になるとやはり剪定されているなという感じはします。但し良年の物に比べてしまうと明らかに痩せています。
2005年に対して2割引位の感覚ですが、平均点を少し上回る感覚はあります。
果実味は薄い感じですが、酸が結構ありそれなりに楽しませる物にはなっています。(常飲用としては十分です)
また上物が空く様になれば追記します。

ドイツワインに関してはようやく市場に出回り始めました。
全体としてはやはり上記記述の上に成り立っていると思います。リースリングでも醸造所の違いがかなりハッキリ出ています。
ですので良い物を買いたい場合はかなり選別してやる必要が有る年ではないでしょうか。


2007年

2007年は発芽・開花共に例年より平均5日遅れで始まり、これが結実以降も遅れを取り戻せない日が続きました。
夏に入ってようく平年〜プラス5日程度の成長となりましたが、最後に待っていたのは8月末〜9月初旬のとんでも無い寒波
(最高気温が10度台)
これが地域によっては1週間も続いたため果実が萎縮して酸落ちが始まったと考えられ
早熟品種においては通常よりも早い収穫をした所が多いと聞きます。
ドイツ・モーゼルのリースリングでは10月初旬に収穫が始まり1房あたりが大きく育ったために総収量は平年の
1.3倍程度で有ったと聞いておりこれをそのまま信じれば果実味の濃縮感は薄いと言うことになります。
11/15解禁のボージョレーでもこの基礎的な出来の上に立っている模様で果実感は薄く、アルコールのボディもかなり細い感じです。
感覚的には1997年のものをさらに全体が細くしたように感じており70〜80年代の平均的出来映えとほぼ同じです。


2006年

2006年も天候はすごく変な年でまず最初の発芽が約3〜4週遅れとかなり遅めになり、5〜6月に有る程度挽回したものの
7月〜8月前半が気温が上がらないという事から一転して8月後半は絶好調の晴天となりこれがこのまま収穫時期まで続きました。
多分この7〜8月の天候が決定的になったと思うのですが、どうも私の感覚では糖度が伸びたものの、酸が足りない気がします。
今現在数本試しましたが、果実感がどうにも乏しくすこしやせすぎの様に感じてしまいます。

2011年加筆
全体的に言えばあまり長命では無いと思います。果実味はかなりありますが、これは最初の若い間でのみ感じられるもので
平均で20年以上この感覚を保てるものはかなりの上物で無いと難しいのではと思います。
11年現在でブルゴーニュではACブルゴーニュの中級程度(3000円程度)がかなり落ち着いた感じになってきました。
まだ村名以上のものは開けていませんので後日再加筆します。
ドイツのリースリングに関しては上物(一流の醸造所でシュタインベルガー等)はまだ開けるべき時に至っていないという感じです。


2005年

今年の2005年も開花までが少し遅れ気味でしたが、6月以降に挽回し夏も好天と雨が比較的に少なかったので、
果実の凝縮感が有ります。ここ数年の傾向としてドイツでは少し収穫時期を早めて糖度重視から酸・糖度・香味のバランス
収穫するところが目立ってきました。今年のワインはこのバランスを重視している醸造所は軽いクラスは早くから楽しめます。
逆に上級クラスは良く剪定されてないと酸落ちや日焼けといった部分が出てくると思います。
一般的にはボディが豊かでアルコールの質と酸のバランスが良いものは長熟の対象になります。
ブルゴーニュやドイツの単品種ワインに関しては
ピックビンテージの部類に入っています。

オスピス・ド・ボーヌ ニコラロランの試飲感想
まだ若いと思いながら飲んでみたいという方からのリクエストで1本開けてみることにしました。(2009年夏)
開栓してデカンタージュしてから約20時間後に数人で飲んでみましたが、かなり将来を約束されているみたいです。
たぶん30年経てば偉大の一歩手前くらいまでは行くと思います。ブドウ自体が少し若い感じがするので有る程度の
年月が経過したときにこの部分がマイナス要素として出てくる様な気がします。


2004年

例年に比べて開花が遅くこの影響が7月中旬ごろまでつづいたせいで結実時の剪定がワインの善し悪しに直結した感じ
が有ります。剪定の時期が悪く遅い時期の収穫をしたところは酸の切れが全く有りません。
逆に剪定の時期が良く早めの収穫を行った所では収量は少なくなったもののすばらしいワインが出来ています。
少しワインのボディとしては細い感じはするのですが、多分年月が経ってくるといいバランスの上にたってくると思います。


2003年

開花までは例年と比べて数日遅れで始まりましたが5月以降の異常な日照りでぐんぐん成長、ボージョレーはものすごい収量と
糖度が上がり非常に良かったのですが、ドイツでは良い醸造家ほど苦労の多かった年となりました。
葡萄は日照りが続き過ぎると一番香りと糖度の乗っている肩口の部分が日焼けを起こして酸度・芳香が極端に悪くなります。
通常は5月までにかなりの剪定をしておくのですが、今年に限り有る程度の葉っぱを残して日焼けを防いだ所が多かったと
聞いています。と言う結果から並酒の出来は非常に良かった反面で高級酒ほど選別の必要性が出てくると思います。
基本的には糖度が上がり過ぎて酸度が低下した分幾分バランスの悪さを感じさせます。
予測ですが長熟には余り向かない年になったのではという感じですが、早飲には向いていると言えます。


2002年

2001年に続いて春先から成長が早かったためかなり期待しましたが収穫直前の9月に入ってからの天候不順で(エルベ川での大洪水は記憶に新しいところ)糖度が思うように上がらなかったため夏の暑さで酸が落ちてきたのとのダブルパンチでやや印象の薄い感じの年となりました。収穫量と全体品質は平均といった所です。果実酸はかなり高かったまま収穫された様であまり甘みを感じません。
但しアイスワインやTBAに関しては後年に傑出した物が出てくると思います。
ミッテルラインのラッツェンベルガーのTBAは試飲したときにアイスワインと間違える酸の切れが有り
アイスワインは凝縮感は相当な物ですが酸が強いので重たさを感じませんでした。
思わずTBAは1本とアイスワイン2本の購入となってしまいました。こういうのは良い買い物と思っています。
(TBAは輸入量9本のうち販売量が6本しか有りませんアイスワインは24本有りましたいずれも来日の際に本人が持ってきてくれました)


2001年

成長は通常より4〜5日遅かったので9月初旬はどうなるかと思いましたが、それ以降の晴天続きで成長の遅れだけでなく
健全で過熟したため糖度と酸度が高い良い年になりました。
但し早くに収穫した畑においては品質不足の物も多少見受けられます。晩獲したものはすばらしい出来映えになりました。
この年はシュペートレーゼ以上を買う事をおすすめ致します。
この年のワインも30年後はグレートヴィンテージとして名前を残すでしょう


2000年

1999年に続いてかなりの期待が持てたのですが収穫の前の長雨と天候不良で最後の過熟が出来なかったため通常の出来と
言ったところに落ち着きました。一部には大量の貴腐菌発生によって糖度が上がった所も有りますが全体的には特に良かった年
とは言えないと思います。


1999年

今世紀最後のピックビンテージとなった年です
最初から7〜10日程成長が早く夏も暑かったため一部の畑では水不足も伝えられました。9月に入っても晴天が続き10月の終わりになるまで続きました。従って糖度・酸度共に非常に高いレベルで一致しています。アウスレーゼ級が大量に出来た年で11月以降は一転して急に寒くなったためアイスワインも大変良い出来になっています。
この年のものは酸・糖度共に高いため非常な長寿ワインになるのではないかと思います。
私の考えでは30年後のアイスワインが実に楽しみになるような感じです。
多分この年は何を買ってもあまり文句は付けられないでしょう。

この年の物はモーゼルとラインガウを中心に買っています。
特にすばらしいと感じたのはシュタインベルガーとJJプリュム・Drターニッシュ・エゴンミューラーです。


1998年

ボルドー・ブルゴーニュは傑出した年になりましたが、ドイツにおいては品種により出来不出来が別れた年ではないでしょうか。
主にリースリングなどの晩熟種は酸の強い長熟タイプになりました。一方のミュラートゥルガウ等の早熟製のものにおいては糖度はそこそこですが酸度が割合低かったためにやや奥行き感が少なく薄い感じがしました。
リースリングは酸が通常よりもピリピリした感じがあり15年ほど寝かせてから飲むと完成されたワインになっていると思います。
良い醸造所のワインならカビネットで10〜15年は寝かせてください。
それ以上の良いワインは95年よりも少し早いだけの偉大な物になる可能性が有ります。


1997年

この年の特徴的な所はズバリマスカット香が非常に強いことが上げられます。
しかしワイン全体は糖度が少し足りなかったためアルコール度を少し下げざるを得ないところが有るため見方を変えればエレガントな仕上がりをした醸造所が多かった事でどちらかと言えば若飲みに向いていると思います。
元々酸の強いザールワインは現時点でも非常に心地の良い時間を提供してくれます。 


1996年

8月位まで天候不順があり成長が遅れていたため全体的に収量制限をしたところが多く収穫量はあまり多くない。
9月に入ってからは天候も回復して収穫の終わる10月末頃まで好天が続いたため晩獲された物には非常に良い物が多い。


1995年

ワイン界全体としてピックビンテージになっていると思います。
酸・果実味・アルコールのバランスが非常に良く整った物が非常に多いと思います。
長熟させるのに非常に向いていてカビネットで最低10〜15年・シュペトレーゼで20年以上置いておけばもの凄い化け方をします。
現在JJプリュムの金封アウスレーゼを数本所有しておりこれは30年後のお楽しみとしています。


1994年

90年代に於いては平均的な出来と言えますが、レベルはかなり高めです。
強いて難を言えば果実味が少しぼやけているという事くらいですが
、これは長熟させた場合にその部分は少し欠けて上がってくると言う事です。
この場合良く起こる事は芳香とワインが開ききった時にかなりの時間差が出てくると思います。


1993年

特徴としては非常に酸が鋭い年という印象が強いです。歳月を経てもこの強さは相当な物でドイツワインの長命になる部分を幾らか
兼ね備えています。但しワインボディとしは細いので枯れるのは早いと思います。
2008年クリスマスに開けましたがこの特徴を見事に発揮されております。(JJプリュムのspt級)


1992年

印象としてはすこしじゃじゃ馬的要素が有ると思いました。全体的に落ち着きが無かったので多少寝かせてからの方が良いのでは無いか
と思います。それだけ生命力が強いという感じです。
2010年夏にボルドーのロングヴィルパロン(2級)の1/2を開けてみたのですが全然若さは失われていません。
少し寝ていたのでデカンタージュ後40時間で飲み始めましたがグラスの中で開いたのは20分後でいわゆる長熟タイプです。
フルボトルならもう後20年はという感じです。
ドイツ・ブルゴーニュも同じ傾向を示しており酸がダイレクトに感じられます。