長野電鉄 2000系D編成製作記

平成19年10月 須坂工場にて撮影
前回製作した2000系(平成13年製作)



この時の製作は発注者からお借り出来た須坂駅での1枚と鉄道ファン・ピクトリアルの掲載写真3〜4点だけで製作していました。
雑誌の中から有る程度資料として使える物 鉄道ファン 2006−4月号
ないねん出版 SVカタログ−4
平成21年1月1日
塗装〜完成へ
依頼者の都合で一時中断していた製作ですが、12月になって再開しました。
残る工程は塗装とガラス張り・パーツ艤装です。
Hゴム窓ガラスは主に鉄コレの車輌よりコンバートして足りない部分は20系客車ナロ20の物を使いました。
内装の椅子パーツもこの時点では塗装終了で取り付けるだけだったため全体で約10日間の集中作業です。
一番時間のかかるのはマスキングに拠るライン引きで帯1つに付き1工程で1〜2日かけています。(全部で7工程)
その後に窓ガラスの加工と細かいパーツの取り付けとパイピング部分の別塗りをして完成させています。





この画像では見えにくいのですが行き先表示器の下に有るバックミラーも付けています。
平成20年5月1日
車体組み立て画像−2 床下艤装 内装工作
今回は下廻りを中心に加工しています。
サ2054の力はカトー6300系の動力ユニット(18メートル車に対応可能で巧く加工出来れば17メートルでも行けます)に
床下機器のパーツをスライス加工して瞬間接着剤等で接着固定しています。
モ2007・8の床下機器は一部を除いてほぼレジン製パーツを作成して取り付けています。
前面のスカートはプラ板の加工で連結器と胴受けはダミー仕様です。
普通では判らない床下の2列目部分の機械やタンクも表現済みです。
内装は床を一段高くしてその中におもりを入れて低重心化を図っています。椅子パーツも全て新規製作品です。



この段階で初めて全体の完成が見えてきました。
平成20年4月1日
車体組み立て画像
車体を組み立て出来るパーツが全て出そろった段階まで来て初めて車体組みが始まります。
あらかじめ計算していた通りのボディ形状になったと思います。画像の段階ではボディの組み立てのみで
パンタ台や屋根上配管や雨樋・床下機器配置等の艤装はこの後に行います。





前面より後面の方が車体断面が良く解ると思います。
屋根には雨樋の位置や配管・パンタ台のけがきをサインペンでしております。
このD編成は冷房改造の後にパンタグラフが変更になって取り付け方がかなり強引になっていますので
そのあたりも表現出来ればと思っています。今年のリンゴカラーに変更となってからは避雷器も交換されていますが、
今回の製作は前塗装を表現するため古い避雷器装備となります。
平成20年3月1日
前面・妻板・内装パーツ・床下機器の原型と複製品製作
今回は材料と手間削減の為にシリコンゴム型を一つにまとめて製作しました。大きさは15センチ×7センチなので全体のゴム使用量は約1.2キロ位です。これを椅子パーツ・妻板・床下機器に分けた場合は1個当たり約800グラムのため半分で済むことになります。
但し成型する際には型の加熱時間が長くなったり、レジン樹脂の使用量が増えてしまうというデメリット部分も有ります。
この画像とは別に前面だけのゴム型が有りこれは原型の奥行きが深いので同じ型には出来ません。
椅子パーツと床下機器は1月末から2月初旬にかけて少しずつ製作しており、これが初お目見えとなります。

次回は複製したパーツといよいよ車体組み立ての画像です。
平成20年2月20日
側板・屋根板の加工
側板はお約束の名鉄モ5500系からで中間車は切り接ぎ加工となります。
先頭車は基本そのままでも良いのですが、戸袋窓の拡張加工をしてあげるとグッと良くなります。これは中間車も同じ事が言えます。
屋根板は5500系キットの屋根は低すぎるので使用出来ません。
色々と試行錯誤の上で決定したのは、国鉄客車10系の屋根が自然な感じになると思います。
そのままでは幅が広すぎるため接着するツバになる部分をカットして直接側板と繋げます。


妻板と前面は原型を使って撮影しています。
側板裏側の床板用のリブは屋根の高さが上がったための車高調整として約1ミリかさ上げをしています。
これは実車も同様で2000系の車高は現在の大手私鉄車輌と比べて数十センチ低くなっています。
また実際に乗車してみると自分の目線のやや下方に窓が来ており窓位置が以外に低い事、椅子の座面もかなり低め
で有ることが解っています。冷房風洞が全部屋根下に移設されているので見た目で内側の天井も低いのですが、
外観上の丸屋根とのバランスを考えて工作しています。

サ2054 中間車の屋根板・側板です。
キット側板の切り接ぎですが、戸袋窓の拡張工事も行っています。この車輌に動力を入れる予定です。
動力はカトーの阪急6300系の動力ベット+153系のDT23台車で駆動させます。
平成20年1月1日
前面原型の製作
前面の形状はGM5500系キットの付属5000系用前面パーツからポリパテを盛り付けて半硬化の時に荒削りを行い
完全硬化をしてからヤスリとペーパー整形をして整えて行きますが、微妙な線使いが有りなかなか想い通りの3次局面が
得られずに3回程やり直しをしてからようやくほぼ納得の線を出すことが出来ました。
ボディ側にHゴムモールドを持ってきており削りだしのはめ込み窓を製作するだけで窓表現が出来ます。


屋根板は5500系キットのパーツは使用せずに国鉄10系客車の屋根板を持ってきています。
前面パーツの裏側には運転制御機器をモールドさせており計器盤のへこみも表現しています。
ライト類は非点灯ですが、ライトレンズは挿入予定です。
平成19年11月20日
まず、取材に行ってきました。
10月下旬に0泊2日の強行軍で長野電鉄須坂駅中心で取材を行いました。
前作では(平成13年)写真1枚と雑誌の写真3〜4点で前面の製作を行いましたが、イメージを完全に捉えられていないまま製作を
行っていたのとA〜D編成の各個の相違点も把握出来ていなかったためごちゃ混ぜになった感が有ったので
今回の製作では出来るだけイメージを掴みたかったのと、電装関係等に関してかなり疑義が有ったので確認をしたいという
強い欲求から長野に行くことにしました。
今回は事前に長野電鉄に正式に取材申し込みをして製作許諾を頂いた上で製作していきます。



午前中は駅周辺からの撮影をしました。機材はデジカメとフィルムの両方を持っていきました。
現在残っているA編成とD編成では前面の顔の造作が少しですが違うのが確認出来ました。
資料を見ている限りではA・Bが同一で窓より下側が少しふくらみが有り、Dがこの部分少し平面的で、Cがその中間的な感じに
見受けられます。Cはラジオアンテナが最初の2〜3年ついておりこれはDが出来る前に撤去されています。
2000系以外の車輌
ついでに撮影しました。


3500系(元営団) 8500系(元東急)


OS10系(すでに車籍は無いのでここから動く事が当分無い)